そろそろ春も本番になってきました。温かい地域ですとストーブの出番も少なくなってきたことでしょう。中には、「そろそろこのストーブを処分したい」と思う方もいるかもしれません。
そこで、今回は石油ストーブの処分方法や保管方法、さらに残った灯油の処分方法などをご紹介します。石油ストーブは、自治体でゴミとして回収してくるのですが、ゴミに出す際は注意点があるのです。ストーブが不要になったという方は、ぜひこの記事を参考にして石油ストーブを処分してください。
1.石油ストーブを処分する際の注意点
ストーブは、北国では必須の暖房器具です。石油ストーブは大体10年~15年ほど使えますが、古くなってくると突然途中で止まってしまったりスイッチ自体が入らなくなってしまいます。特に、「スイッチが点灯しない」「燃焼中に停止してしまう」というのは、ストーブの中で最もよくある故障です。単にフィルターが汚れているだけということもありますが、10年以上使ったストーブですとスイッチをはじめとする電源部が故障しがちでしょう。
また、モーターやファンの調子が悪くなると、途中で燃焼が止まってしまいます。購入してから5年以内のストーブならば、メーカーに修理に出しましょう。しかし、それ以上の場合は経年劣化による寿命の可能性が高いので買いかえた方がよい場合が多いです。石油ストーブは、自治体でゴミとして回収してくれます。何ゴミとして処分されるかは自治体によって異なりますので、分からない場合は市役所のホームページなどを確認しましょう。自治体によっては、大きさによってゴミの区分をしているところもあります。
同じストーブでも不燃物だったり粗大ゴミだったりする可能性もあるでしょう。ですから、ストーブを処分する前に大きさを測っておくとよいですね。また、石油ストーブの場合は、灯油を入れる金属の容器がついています。この金属容器だけは、別分類というところもあるでしょう。金属のかたまりのため、リサイクルが可能なのです。
そして、石油ストーブを捨てる際は、必ず灯油を完全に空にしてから捨ててください。灯油が残った状態で捨てると、火災の原因になる可能性があります。どんなに少量でも、灯油を残して捨てないように注意しましょう。
2.石油ストーブの中に残った灯油の処分方法
では、石油ストーブの中に灯油が残ってしまっている場合は、どのように処分したらよいのでしょうか? この項では、捨て方の一例をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
2-1.少量の場合は、ストーブで燃焼させてしまう
灯油が少量の場合は、ストーブを点火して燃焼させてしまいましょう。これが一番簡単な方法です。単に燃やすのがもったいないという場合は、洗濯物の下で燃焼させるとよいでしょう。また、もう暖かいので、ストーブをたくと暑いという場合は、庭やベランダで点火しましょう。よく晴れた風のない日に行ってください。
また、ストーブが消えても、容器の中にわずかな灯油が残っていることがあります。この場合は、ぼろ布や新聞紙の上で容器を逆さまにしましょう。石油は布や新聞紙に染みこんでくれます。後は、牛乳パックの中などに入れて捨ててください。燃えるゴミでかまいません。ここまですれば大丈夫です。
2-2.大量の灯油が余った場合
容器が満タンに近い状態の場合は、まずポンプを使ってポリタンクの中に灯油を戻してください。吸いきれないところまできたら、前述したのと同じように新聞紙やぼろ布に残りを染みこませましょう。残った灯油は、販売店まで持っていけば処分してくれます。
また、近くにガソリンスタンドがある場合は、処分してくれるかもしれません。尋ねてみるとよいでしょう。
さらに、「移動販売車から灯油を買った」という場合は、レシートを確認してみてください。お店の住所なり電話番号なりが書いてあるはずです。
2-3.残った灯油を保存しておけないの?
灯油はただではありません。ですから、たくさん余った場合は「来年まで取っておきたい」と思う方も多いでしょう。しかし、灯油は劣化します。半年もすれば使いものにならなくなるのです。見た目は変わらなくても、給油して点火すれば嫌な臭いがただよったり不完全燃焼を起こしたりするでしょう。
また、石油ストーブの故障の原因になる可能性もあります。ですから、もったいなくても処分しましょう。ただし、灯油を密閉して保管できる金属製の容器がある場合は別です。北国ですと冬は大量に灯油を使うので、このような保管容器がホームセンターなどでも販売されています。これならば、1年間は灯油を保管できるでしょう。ただし、日陰に設置しておいてください。